精神の蛇輪





精神の三大機能、即ち『思考』『感情』『行動』は三つのハンドルの付いた車輪又は『蛇輪』に例える事が出来ます。

精神に葛藤の無い状態ではこの三大機能は互いに一致しています。例えば『パートナーは自分にとって大切な人なのだ』と言う『思考』はそれに相応しい優しい『感情』を誘い、更に、愛情深い『行動』を引き起こすでしょう。精神の蛇輪は抵抗無く一定の方向に向かって回転します。

ところが、内心の葛藤がある場合、我々は『思考』に『感情』が自然連動しない状態を体験します。このような場合、感情の抵抗を乗り越えて、正しいと考えた通りに『行動』するかも知れません。これは、船長が三つのハンドルの二つ、即ち『思考』と『行動』のハンドルを握って『感情』の抵抗を乗り越えて船を操縦するのに似ています。

内心の葛藤が激しかったり、それに気付かないで居ると、時々ハンドルにかけた手が滑って、船長は船の進路を安定して維持する事が難しくなります。

精神が鬱の状態に陥ると、精神の『蛇輪』はネガテイヴな方向に向かって空回りを始め、『思考』『感情』『行動』が全て一致してネガテイヴ(−)な方向に回転し、制御が難しくなります。

精神が『錯乱』状態に陥ると、精神の『蛇輪』は崩壊して、連動しなくなります。即ち、『思考』『感情』『行動』が不一致になり、思考も不適切、混乱、麻痺、又は制御不能の状態が起こります。そして、『感情』も不適切、行動もしばしば異様な現実離れをしたものになります。


  




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